最近、多くの方が生前にお墓を求めており、お墓を購入するほとんどの方が生きている間に購入しています。
古くからあった風習で、仏教的には生前に作る生前墓は縁起が良いと言われています。 宗教的な理由だけでなく、メリットが多い点も影響しています。
お墓は相続財産とは異なり、祭祀財産として扱われるので非課税となります。 万が一の時の為、残されたご家族の「負担を和らげたい」というお考えの方も多いようです。
自分のお墓は自分で創る時代
寿陵(じゅりょう)、生前墓とは?
生前の元気なうちに建てるお墓を寿陵(じゅりょう)あるいは生前墓と呼びます。
寿陵の「寿」という字は、"じゅ"と読み、長寿・長命を意味します。 「陵」は"みささぎ"と読み、中国では古くから「皇帝のお墓」という意味で使われてきました。 日本でも天皇の墓を「御陵(ごりょう)」と呼んでいます。
仏教の教えにおいても「寿陵」を建てることは「逆修」、つまり「生前、自分のために仏事を営み、 冥福を祈ること」という意味になります。
相続税対策
お墓は「祭祀財産」と呼ばれ、土地や建物などの不動産、また預貯金とは区別されています。
墓地を買っても不動産取得税とはなりませんし、固定資産税や都市計画税などの税金もかかりません。
相続がかからないということが一番の税金対策になるのです。
亡くなられてから、相続のことでご家族が揉めることのないように準備しておくことが大切です。
生前墓をおすすめる理由
万が一の時でも安心できる。
後に残ったご家族への負担を軽減できる。
相続の際に相続税は一切かからない。
死後、自分の眠る場所を好きに決められる。
自分での好きなデザイン、形のお墓に入れる。
身内が亡くなった時、すぐにお墓を建てたいと思っても最低でも1ヶ月以上はかかってしまいます。 そういった意味でも生前にお墓を建てておけば、いざというときでも安心です。
自分であれこれ好きな要望が出せますし、着工から完成を見届けることが可能です。 そして、何より後に残ったご家族への負担を軽減することができる為、魅力的と言えるのではないでしょうか。
生前墓(寿陵墓)の注意点
霊園によっては、生前墓(寿陵)を認めていない墓地があります。
お墓の抽選などの優先度は、お骨をお持ちの方に比べると低くなってしまう傾向があります。 その為、事前に調査することをおすすめいたします。
また、生前墓に戒名を彫刻するかどうかは、自由に選んでいただけます。 彫刻の有無が、縁起の善し悪しにかかわるようなことはございませんので、ご安心ください。
寿陵であっても開眼法要は必要です。