墓終い~はかじまい~
今あるお墓をどうしようか悩まれている方が増えています。
田川石材産業に最近お問い合わせが増えつつある「墓じまい」についてご紹介いたします。
供養の形が変わってきている現代社会において、お墓のこれからについてどうすればいいのか?悩まれている方々がたくさんいらっしゃいます。
そのまま放っておけば、お墓参りのする人のいないお墓(無縁仏)になってしまい、墓地に草木が生えて覆いかぶさり隣のお墓にご迷惑をかけたり、墓石が壊れて危険な状態になり誰かに怪我をさせることとなり、周りの方にご迷惑をかける事になってしまいますし、何よりも大切なご先祖様を放ったままにしておくのは、とても心苦しい事に感じられます。
そこで、自分の世代のうちにお墓を綺麗に片づけておきたい「墓終い」を行う方が増えています。
「子供がいない。またはいても継げない事情がある。」
「後継者が女の子ばかりだ。」
「遠方に引っ越して長崎に帰ってこない。」
「高齢となり体の自由がきかずお墓まいりができない。」
墓終いとは、ご先祖様のお墓を無縁にすることなく、ご供養する方法です。
皆様のお悩みを3つの「墓じまい」で解決に導きます。
1.永代供養合祀プラン
現在あるお墓を解体・処分して、お近くの寺院・霊苑にて永代供養をお願いします。
こんな方にお勧め
古いお墓を片付けて、寺院・霊苑に今後のご供養を全てお任せしたい方。
2.お引越しプラン
現在あるお墓を移動して、新しい墓地に再建立します。
こんな方にお勧め
故郷のお墓が遠くてお参りに行くのが大変なので、近場の墓地に持ってきたい方。
3.おまとめプラン
現在あるいくつものお墓を解体・処分して、1つのお墓におまとめ致します。
こんな方にお勧め
いくつもあるお墓を1つにまとめたい。無縁墓になる前にお墓を整理したい方。
1.ご検討
まずは遺骨の行き先を決める
「墓じまい」とは文字どおり、お墓を整理することであり、墓地から墓石と付属品一切を撤去することになります。
そこでお墓に眠っている遺骨を、お墓の撤去後はどこで管理するか決めておかなくてはいけません。
遺骨の行き先としては、次のようなものが挙げられます。
改修(かいしゅう)
今ある墓所に新たに墓石を建立し直す時にも、墓じまいは行われます。お墓を解体・移動する前には抜魂法要(ばっこんほうよう)または魂抜きを行ない、それからお骨を取り出します。新しいお墓が完成するまでは、ご自宅・寺院・石材店の仮安置所で保管しながら墓じまいが行われていきます。
改葬(かいそう)
「改修」と似てるのですが、改修は同じ墓所で祀っていくのに対して、「改葬」はお骨を別の場所に移すことを言います。
合祀墓へ
寺院や霊園が運営する墓地には「合祀墓」という共同墓があります。
合祀とは他の人と一緒に収骨することを言います。
合祀墓の場合は、宗教の別を問わず、恒久的に管理者(寺院・霊園など)が手入れや供養を行ってくれるため、仮に継承者がいなくても心配は少ないです。
だだし、他人のお骨と個別埋葬ではないので、後々引き戻すことが出来ません。
手元供養へ
自宅で遺骨を管理することを「手元供養(自宅供養)」と言います。 この方法だと永代供養墓や散骨よりも比較的費用を抑えられ、また常に故人と一緒にいることができるという、心理的なメリットもあります。2.権利関係の確認、墓地管理者との交渉
お墓(遺骨)の管理には、相続・継承の問題も関わってきます。また法事を行ううえでも、祭祀継承権など家族・親戚と話し合っておくことも必要となります。
この権利関係を整理したうえで、現在お墓を管理している寺院や霊園に、墓じまいする旨を伝えます。
さらに改葬の場合は市区町村(長崎市の場合、長崎市役所別館生活衛生課)へ行き「改葬許可申請」の手続きを行います。これは遺骨を今のお墓から別のお墓へ移すために必要な申請です。
3.業者の選択から墓地返還まで
お墓や埋葬、墓じまいには様々な手続きが必要となり、そのため多くの知識が必要となってきます。
特に最近、単純に墓の解体だけ請け負う業者が存在していますが、
「ウチに任せれば大丈夫」と高額の料金を請求する業者や途中放棄する業者がいて、依頼者と業者の間でトラブルが起こることも少なくありません。
撤去後、更地にした墓地は、管理していた寺院や霊園に永代使用権を返納して、「墓じまい」は完了です。
【重要】墓石の撤去は墓石専門店にお願いしましょう。